教育

お受験対策として幼児教室は有効?国立小学校受験エピソード

こんにちは、わこ(@happyworkmom)です。

うちの息子は、2年前に某国立小学校を受験しています。

お受験用の塾には通わず、「模試」を10月末と11月の2回だけ受験して、そこで言われた対策だけを2週間ほどやって、本番に挑みました。この通り、お受験対策はほとんどしていません。

ただ、息子は3歳頃から、幼児教室に通っていました。

以下のような方に参考にしていただきたい記事です。

  • お受験ありきではなく、幼児教育、知育に興味あり!
  • ゆるーくお受験検討中で、国立小学校受験の雰囲気、対策が知りたい
  • 私立小学校は考えていないので、真面目に受験対策塾に通わせるつもりはないけど、家庭学習で国立小学校受験に対応できるのか知りたい!
  • 共働きで保育園育ちの我が子でもお受験できるの?

息子が通っていた幼児教室「ベビーパーク」と「キッズアカデミー」

息子は、3歳直前から年長の4月まで、週1で幼児教室に通っていました。

わたしはワーママで、息子はずっと保育園育ち。息子が通っていた保育園は、のびのび系の園で、お勉強的なことは一切行われません。また、わたしも、仕事から家に帰ればバタバタで、やっていた知育的なことといえば、寝る前の絵本の読み聞かせくらい。

そんな感じで、意識のひく〜〜いわたしが、少しくらい何かやっといた方がいいかな、という感じで門を叩いた幼児教室。もちろん、この頃、お受験なんて考えてもいませんでした。

息子が通った幼児教室は「親子教室ベビーパーク」です。

0歳〜3歳の幼児教室「ベビーパーク」

ベビーパークは、どちらかというと母親のためのお教室みたいな感じです。2歳くらいだと机に座って先生の話を聞くことも難しいので、親がずっと横にいて補助しながら一緒に学びます。親は、先生がやっているように真似て、家では先生役として、教室でやっているような声かけ・遊びなどをやることを求められます。

人間の脳は3歳までに80%、6歳までに90%、12歳までに100%完成する。

〜(中略)〜

即ち爆発的に増加するゼロ歳~3歳期の幼児の脳内シナプスに、幼児が遊びと感じ楽しみながら学べる情報をどんどん与えてあげることで電気的刺激を与え、脳の機能を高める教育を行うのです。

出典:ベビーパーク公式HPより

「脳のシナプスの発達は、パソコンでいえばハードウェアのスペックのようなもの。スペックが高ければ、その後どんなソフトウェア(教育)をインストールしても機能するが、逆にハードウェアスペックが低い場合、どんなに良いソフトウェアをインストールしてもその効果が発揮できない」

「そのシナプスの発達は、3歳までに80%、6歳までに90%、12歳までに100%が完成する。だから早期に成長を促すことが必要!」

という説明を受けて、なるほどな〜と思って入会を決めました。

だから、ベビーパークのレッスンは、お勉強という感じではまったくありません。提唱通り、視覚・触覚・聴覚・知覚などいろんな神経を使って、「脳に刺激を与えている」というプログラムのように思えました。もちろん、その時期の子どもが楽しめるような内容になっているので、子ども自身は楽しんでレッスンを受けています。

あとは、50分のレッスンの最後5分ほど、親に対する「叱らない育児」のノウハウに関する講義があり、これもなかなかためになりました。実際に日々の慌ただしい育児の中で実践できるかは置いといて、それまで手探り状態だった自分の育児に、初めて道しるべを作ってくれたのはこのベビーパークでした。

無料体験会を実施しているようなので、自分の家のお近くの教室で参加されてみると良いかと思います。

3歳〜の幼児教室「キッズアカデミー」

そして、3歳以降は、次期プログラムである「キッズアカデミー」に移行しました。

キッズアカデミーになると、母子分離でレッスンを受けられます。

わこ
わこ
親としては一息つく時間をもらえたので、非常にありがたかった!

キッズアカデミーでは、「知能研究所」の教材(知育パズル的なもの)を使ってレッスンを行います。知能研究所の教材は、一般では流通しないもので、こうした幼児教室でしか利用できないようです。

キッズアカデミーに通いだすと、毎月のレッスン費用の他に、この教材費がかかります。HPには、年間36,000円とありますね。

わこ
わこ
ただ…この「知能研究所」の教材、一般に流通しないだけあって、値崩れすることなく今でもメルカリで売れます!

【D~Sクラス共通】
50分×年間42回のレッスン
※1クラスの定員は4名

入室金 10,000円+税
知能検査費用 10,000円+税
月レッスン料 14, 500円+税

教材費
年間一括払い 36,000円+税
四期分割払い 10,000円+税/一期

キッズアカデミーHPより

家で復習学習をするために、使った教材は家に持ち帰るのですが、私が不真面目で、ほとんど復習はやらずじまいでしたね…。(そのせいで、メルカリで綺麗なまま売れました笑)

教室によっては、マンツーマンで受けられるところも!

息子はたまたま、同じクラスのお友達がいなかったので、ずっと先生とマンツーマンでレッスンを受けさせてもらっていました。

同じ料金でも、マンツーマンで見てもらえるのはやっぱり違いますよね。これはかなりラッキーだったと思います。

また、先生も何人か変わりましたが、皆さん個性は違えど、良い先生でした。最後の先生は、レッスンが始まる前と終わったあと、息子にせがまれてサッカーをやってくれていました。

キッズアカデミーに通っていた息子のIQテストの伸び

母子ともに、割とゆるりと通っていた幼児教室ですが、年1回行われるIQテストでは、高点数を叩き出しておりました。

IQテストの結果(3年分)

 

3歳4ヶ月の時に受けた結果が、IQ142。

その後、1年ごとに、142➡︎152➡︎174と増えています

IQ100がその年の子どもの平均とのこと。キッズアカデミーに通う子どもの平均は150以上だそうなので、まさに息子もそのレンジです。

キッズアカデミーの先生がこのIQテストを行うので、ものすごく信憑性が高いわけではないことは承知していますが、それでもなかなかです。

現在小2の息子は、ザ・小学生男子というお調子者でおバカな一面を持ち合わせている反面、「地アタマの良さ」のようなものは、日々接している親のわたしから見ても感じており、これはこの幼児教育のおかげだったのかなと思っています。

わこ
わこ
学校の先生の面談でも、どこか塾に通わせてるんですか?と言われます

ちなみに現在は、塾などには通わせておらず、算数のみタブレット学習をしていて、この間画面を覗き込んだら、因数分解してました…(白目)

本人も、勉強は嫌いではないようです。それもすべて、「わかる」という成功体験があるからこそなんだろうなと思います。これが、ベビーパークからキッズアカデミーに通ったことによる「脳の発達」のおかげだとしたら、これは息子の一生の財産になるのかもしれません。

国立小学校のお受験

親子教室BabyParkキッズアカデミーは、地頭を育てる方針のお教室なので、むしろ、幼児のうちからガチガチの受験勉強だけやらせるのには抵抗あるかた向けです。キッズアカデミーでも、「お受験対策の塾ではありません」と説明がありました。

ただ、うちの子の例を見ると、お受験を考えている人にも有効なんじゃないかと思います。

国立小学校のお受験 学校説明会

今の家に引っ越してきてから、通学圏内に某国立大学附属小学校があることは知っていました。

とはいえ、私立小学校を併願するほどお受験に対するモチベーションも(財力も)ないので、そもそもお受験塾に通っておらず、周りにもお受験をするご家庭もいないくて、ほとんど情報がないという状況でした。

わこ
わこ
保育園ママの場合、お受験情報は全然耳に入らない!

私立は併願しないと決めていたので、「お受験にそこまで賭けない」という、妙な決め事みたいなものが自分の中でありまして、ネットの掲示板を片っ端から見るとかそういうこともしませんでした。

なので、唯一の情報源は、付属小に掲示されるHPの情報のみ。学校説明会の案内や受験情報もここに掲示されますので、受験を考えている方は夏頃からちょくちょくチェックした方が良いでしょう。

10月ごろ開催される学校説明会に行くと、学校の校門付近でお受験対策塾のチラシをたくさんもらいます。

その中で、実績がありそうな塾を選んで模試を申し込みました。確か、1回1万円くらいでした。

ちなみに学校説明会、親の格好は見られてるの?と、気になりますよね。わたしも一応地味なスーツで行きましたが、特にチェックなどしていないので、自分さえ平気ならばどんな格好でも大丈夫だと思います。お受験対策のスーツのような方が多かったですが。

模試(1回目)

模試は日曜に実施され、お昼くらいから夕方くらいまでかかります。

10月中旬時点で、息子はNO対策、NO勉強状態です。

子どもだけ試験会場に連れていかれ、保護者は別室で待ちます。試験会場にはカメラが設置されており、行動観察の受験中の様子は保護者の待機部屋から見ることができます。ペーパーテストの様子はカメラでは映されません。

保護者のみる画面も小さいので、はっきりと子どもたちの様子がわかるわけではないのですが、「ああ、こういう試験をするのね」というのは理解できる感じです。

この行動観察は、ゆっくりでも、確実に正確に、止まることなくスムーズに実施することが求められます。

うちの息子は、素早いのだけど、細部がテキトー、という印象でしたね…。

そして、1週間ほどで結果が郵送されます。1回目模試の結果は…。

模試1回目の結果

 

100点満点中、56点。

受験者28人中26位という驚愕の順位!!すごい!下から数えた方が断然早い!

左下の弱点分析チャートがガッタガタです。

わこ
わこ
こんなチャート見たことありません

何の対策もせずに挑んだ我が子に対し、他の受験者はおそらくほとんど、この塾に通って対策している子だったのだと思います。毎日保育園で放牧されているだけの息子からしたら、そもそも「テスト」自体がほぼ初めてという異世界っぷりなわけです。

ただ、息子は物怖じしないタイプなので、もしかしたら対策なしでも意外といけるんじゃ?なんていう楽観的なことも考えたりしてたのですが、親としても予想外のできなさ具合でしたね。

驚愕!対策なしの年長児が1回目の模試で折った折り紙

「折り紙でXXXに関係したものを2つ折りましょう」という課題があるんですが、うちの子が折った折り紙がコレ。

息子が模試で折った折り紙

8点中1点です。

折り紙って、ただ形を作ればいいってもんじゃないんだよな。

採点者のコメント

「ヨット(自分)」

この(自分)っていうのは、おそらく「試験官からはそうは見えないけど、本人はヨットって言ってました」って意味なんでしょう。

巧緻性として、折り紙の配点が高い傾向のある学校であるため、模試の設問にも組み込まれているようです。よって、ここで得点できないのはイタイ。

2回目の模試に向けて、折り紙をいくつか折れるように練習して行きました。

模試(2回目)

1週間後に、同じ塾でもう一度模試を受けました。(もちろん前回と問題は違います)

結果は、100点満点中83点。

38人中、4位!!!

模試2回目の結果

1回、同じような模試を受けたことで、親子ともども勝手がわかったことが幸いし、行動観察、巧緻性の得点が爆上げです。結果、前回の総合56点から83点に。この結果には私もびっくりしました。

わこ
わこ
我が子ながら、すごい…

こうなると親としても「もしかしていけるかも…?」と気持ちが盛り上がってくるわけです。

試験本番

1次のペーパー・運動試験は無事に合格しました。

問題は2次。行動観察です。

行動観察では、受験番号の前後の子たち数名とグループになり、グループで一つの課題に取り組みます。初めから終わりまで、全て、先生から行動に関する指示があるので、それを指示通りに出来るかどうかがが見られています。

国立小学校は、私立と違って、国費を注ぎ込んだ「教育研究校」的要素が強い(この点は学校説明会でもなんども強調されます)ため、この小学校に入学する子どもたちは「新しい教育方法を試すための被験者」とも言えるわけです。

そのため、「大人の指示にきちんと従えるかどうか」という観点がものすごく重視されるわけですね。

わたしが受験会場に行った時点で「あ、しまったかも」と思ったのは、受験番号順で並べられた周囲の子どもたちの様子でした。

後から聞いた話ですが、当たり前っちゃ当たり前なんですけど、願書の提出順に受験番号が振られるので、若番であればあるほど、本気度が高いご家庭なんですよね。しっかりと塾などで対策してきているので、待っている時もきちんとしています。

そして、遅番の受験番号の子たちは、我が家と同じく、本気度が低い=行動観察の対策を大してやってきていない子どもたちです。

行動観察の対策をやってきていない、フツーの男子たちが集まると、何が起こるかというと。

初対面の子ども同士にもかかわらず、おふざけが始まるんです。

大して対策していない子どもにとっては、受験本番だろうが関係ない

試験会場から別室で待っている保護者のところへ帰ってきた姿をみた瞬間に「終わった」と思いました。

うちの息子、列の後ろの子とふざけながら帰って来ましたからね。付き添いの先生に注意を受けてましたからね。

行動観察は、移動中や待機中の所作も全て見られており、全てが採点対象(減点方式)なので、ふざけるとかありえないんですよ。どのくらいありえないかというと、婚活パーティで鼻ほじってるくらいですかね。

まあ子どもですから。

いくら、事前に散々「おふざけはダメ」と言い聞かせていても、おふざけしている子が近くにいて、その場合に注意する親もいなかったら、ノッちゃいますよね。

それが子どもってもんです。わかるわかる。

…と、頭では分かっていても、納得できない!!!!

大人にしてみると、信じられない気持ちです。今日のこの日のために(まあ2週間程度ですけど)対策してきたわけです。折り紙も、セミとか魚とか折れるようにしてきたんです。四季のイベントとか花とか虫とかを、図鑑見て覚えたんです。

それも全てこの日のためにやってきたことなのに。

しかも、模試の時はちゃんとできていただけに、もう、悔しくて。

その後1ヶ月くらいは、思い出すだけで苛立ってました。今では、息子の性格的に今通っている公立小学校で正解だったかなと思っていますが。

敗因は、親の準備不足

しかし、いま冷静に考えると、敗因は親の準備不足です。

きちんとお受験対策をしている人にとっては、こういうことはすでに織り込み済みで、そういう「事故」が起こるリスクを最小限にするために、若番受験番号をゲットすべく、親は開局を見計らって中央郵便局に駆け込むわけです。

お受験塾では、同じ学校を受ける子どもの受験番号が近い場合、模試の時から同じグループにして、予行練習をさせるらしいです。

小学校のお受験は、子どもの意志の力が通用しないので、予め環境を整えてあげるしかないんだなと悟りました。

国立だろうが私立だろうが、お受験対策としては、子どもの学力・知力よりむしろ、親の情報収拾や準備が重要です。第一子で、初めてのお受験という方は、親が情報を得るためにお受験塾に入ってみるというのもアリかもしれません。

国立小学校受験と幼児教室 まとめ

国立小学校受験と幼児教室
  • 幼児教室は、国立小学校お受験の「ペーパー試験」対策になる!
  • お受験の「行動観察」については、きちんと傾向と対策を練る必要がある
  • 親がお受験の知識と情報を得るために、お受験塾は有効かも
  • 万が一、お受験に失敗しても、そこで培った脳の発達はおそらく子どもの財産になる
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