みなさん、夫を愛していると言えますか?
新婚のかたは別として、結婚後数年経っている夫婦で、胸を張って「夫を愛している」と言える人はなかなかいないのではないでしょうか。それどころか、むしろ嫌い、憎い、生理的に無理、とまで思っていたり…。
燃えるような恋をして結婚にたどり着いたはずの夫婦。なのになぜ、数年後にはこんなにも冷ややかな関係になってしまうのでしょう。
世界中の夫婦の間で、このような状態が起こっているのは、一体どうしてなのでしょうか。
そのような状態を良しとしている人はおそらく誰もいません。できれば、愛し愛されて、幸せな結婚生活を送りたいと思っているはずです。そして、そのような状態でないことを「辛い」と感じていることでしょう。
- 夫が家事育児を全くやってくれず、愛情がすっかり冷めてしまった
- こんな状態なのにスキンシップを求められても生理的に無理
- でも、できるものならば愛し愛される幸せな結婚生活を送りたい
- 今の状況をどう打開したら良いかわからない
- 今の状況が死ぬまで続くなんて辛い…離婚するしかないの?
ある本の中に、その理由と解決方法がとっても端的に書かれており、わたしは大いに納得したのでした。
同じ本を読んだ友人とも「高校生くらいでこの本の内容を学校で教えるべき!」と意気投合したほど。それくらい、他者と愛情を育んでいくのに重要なことが書かれています。
実際にわたしは、ここに書かれている方法を理解し、実践することで、夫との関係を劇的に改善しました。
この記事を最後までお読みいただくことで、本のエッセンスを理解し、あなたとあなたのパートナーとの関係改善に役立てていただけるはずです!
Contents
夫は「敵」?
育児も家事も手伝ってくれない夫のことを、「敵」だと感じることはありませんか?
わたしはあります。
敵だと思っているので、生活の中で、「アイツにもわたしと同じ苦労を味あわせてやる」という考え方になることがよくあります。
洗濯物が乾燥機にかけられていないのを見ても、(替えの下着がなくなったらアイツが困るだろう…)と、そのまま放っておいたり。
ボディソープの詰め替えが必要と気づいても、(必要ならアイツがやればいいんだ!フン!)と、そのまま放っておいたり。
よくないとはわかっているんです。(大体の場合、結局自分がやることになるし。)でも、そう思うことで一時的に自分の中の鬱憤を晴らしているという感じです。
では、なぜ夫を「敵」と思ってしまうのでしょうか。付き合っていた頃は大好きな異性だったはずですよね。
答えは簡単です。夫は自分から何かを奪っていくだけの存在に見えているからです。
「労働」…自分ばかりが、家事育児を負担していたり。
「時間」…家にいて欲しい時に一人で勝手に遊びに行ってしまったり。
「お金」…お金のかかる趣味に散財していたり。
「性的負担」…自分はしたくないのに、夫婦生活を求められたり。
何かを奪っていくだけの存在は、そりゃ「敵」ですよね。
結婚後、夫だけが「悪人」に変わってしまうのか?
でも、ここで疑問が生じませんか?
結婚後、なぜ夫だけが、妻に敵とみなされるほどの悪人に変わってしまうんでしょうか。
もちろん、日本の会社の長時間労働や古くの家父長制といった風習が影響するところは大いにあると思います。でも、日本以外の他の国でも夫婦間に同じ事象が起こっているとしたら、その理由は当てはまりませんよね。
一歩視点を高くしてみましょう。
そもそも夫も、妻のことを「敵」と思っているとしたらどうでしょうか。
妻は、平日はもちろんのこと、休日ですら一人で勝手に趣味の用事に出かける夫の代わりにワンオペをこなし、夜は嫌々夫婦の営みに応じているのにも関わらず、
夫が妻のことを「敵」と思っているとしたら。
妻からしたら「ハァァぁ!?」って感じでしょうけど(わかります)、もう少しお付き合いください。
人間はみんなそれぞれ「ラブタンク」を持っている
育児の教えの中で、子どもには心に容れ物(ラブタンク)があって、ラブタンクが愛で満たされていないとその子どもは問題行動に走る、ということを聞いたことがあるのではないでしょうか。
ラブタンクの大きさはそれぞれ違うので、少しの愛で問題なく育つ子もいれば、どんなに周囲の大人がたくさんの愛を与えているつもりでも、常にラブタンクは満たされずに問題行動に走ってしまう子もいます。
そして、この「愛されたい」という願望は、単に幼児期だけに起こる現象ではありません。わたしたち人間は、本質的に他人に愛されることを必要としています。生き続ける限り愛を必要としているのです。
生まれてから十数年、自分にとって最も身近な人間は、ほとんどの人が「親」です。よってその間は、ラブタンクを満たしてくれる人は主に親となります。
それが、結婚をすることで、最も親密な関係性の人間は「パートナー」に代わります。つまり、自分のラブタンクを満たしてくれる人は「パートナー」となるのです。
結婚とは「ラブタンクを満たすようにデザインされた仕組み」なんですよね。
それなのに、自分のラブタンクが空っぽになっているということは、自分のラブタンクを満たすべき責任があるパートナーが責務を怠っていると感じ、それが高じて相手を「敵」とみなすようになってしまうのです。
…という、これと同じことが、信じられないでしょうが、夫にも起こっているのですよ!
なぜなら、ラブタンクを満たすための材料となる「愛」は、人によって異なるからです。これをこの本では「愛の一次言語」と呼んでいます。
ワンオペで家事育児負担を妻が負い、夜の営みにも応じていたとしても、夫のラブタンクが満たされていなければ、夫は妻を「自分のラブタンクを満たす責務を怠っている敵」と無意識のうちに感じているのです。
愛にも「言語」がある?
言葉には、日本語や英語などの「言語」がありますよね。
フランス語を理解できないわたしたちは、フランス語で相手から何かを伝えられても、その意味を正確には理解できません。
逆にわたしたちが、日本語で、フランス語を母国語とするかたに何かを伝えたとしても、相手はわたしたちの意図を10%もくみとってはくれないでしょう
「愛」にも、「言語」と同じく、一次言語(=母国語)がある、と、この本には書かれています。
結婚相手の愛の一次言語を見つけ出すこと、そしてそれを話せるようになることが、末永く愛情に溢れた結婚生活を送る鍵です。〜(中略)〜結婚相手が私たちの愛の一次言語を理解できないのなら、その言語に頼ることはできません。相手に愛をわかってほしいならば、相手の愛の一次言語で愛を表現しなければならないのです。
つまり、相手の愛の一次言語を使わないことには、自分がいくら相手に愛情表現をしているつもりでも、相手にはほとんど伝わっていないということです。
また逆に、わたしたちが、パートナーからほとんど何も与えられていないと感じているとしても、パートナーはわたしたちに必死で愛を与えている(つもりの)可能性もあります。
相手に愛を伝えたいならば、相手がわかる言語で愛を表現しなければならないのです。
そして自分も、自分の愛の言語が何なのかを、パートナーにきちんと伝える必要があります。
愛の「言語」の5つのバリエーション
世界には、7000以上もの「言語」があると言われています。多くの人が使っているメジャーなものでも20以上。
そんなに沢山あるのか…!!と驚きますね。
では、愛の「言語」も、そんなにたくさんあるのでしょうか?
安心してください。愛の言語は、この本によると「5」つとされています。
- 肯定的な言葉
- クオリティタイム
- 贈り物
- サービス行為
- 身体的なタッチ
それぞれについて簡単に説明しますね。
愛の言語①肯定的な言葉
賞賛や感謝のことば。
スーツ姿、決まってるね。この料理、とても美味しいね。〜〜してくれてありがとう、とても助かった。いつも感謝してる。など。
愛の言語②クオリティタイム
相手のために時間を作り、完全な注意力を注いでともに過ごすこと。
二人で散歩や食事に出かけて、お互いを見つめあって話をする、帰宅後に、どんな1日だったかを話す、子どもの将来について二人で話し合う、一緒にゲームをして遊ぶ、家族でピクニックに出かけること。。。
愛の言語③贈り物
手に取ることのできる「物」での贈り物(シンボル)。買ったものでも、作ったものでも構わない。
「あなた自身」がそこにいるという「存在感」の贈り物もある。相手が必要としているとのそきに、相手のそばにいてあげること。
出産時、家族の葬儀など大切な場面で、仕事をキャンセルして一緒にいるなど。
愛の言語④サービス行為
家事育児など、生活する上でやらなければいけないこと全般。
靴をしまう、オムツを替える、皿を洗う、車を洗う、掃除機をかける、ゴミを捨てるなど。
愛の言語⑤身体的なタッチ
手を繋ぐ、キス、ハグ、性交など。相手の体に触れること。
自分の一次言語で愛を伝えても、相手にはなかなか伝わらない!
なんとなくお分かりいただけたでしょうか。
小さい頃からわたし達は「自分がされて嫌なことはしちゃダメ」と教えられてきましたね。
その逆説的に、「自分がされて嬉しいことを相手にもしてあげましょう」と教わってもきたわけですね。
だから、自分がされて嬉しいこと(=自分の愛の一次言語)で相手にも愛を伝えてしまうし、それが相手も嬉しいことだと思い込んでいるのです。
もちろん、自分の愛の一次言語であっても、相手のラブタンクに全く溜まらないということではないでしょう。でも、相手のラブタンクを「満タン」にするためには、最も相手に伝わる、相手の「一次言語」で伝えていく必要がある、ということです。
自分のパートナーが、これら5種類の愛の言語のうち、どれを一次言語としているのかを知り、それを使って相手のラブタンクを満たしてあげることが、本当に相手を「愛している」行為だと言えるのですね。
我が家の夫婦の愛の言語は…
わたしがどの言語タイプなのかをお伝えする前に、特徴的なエピソードを1つお話ししたいと思います。
第一子が生まれてすぐの頃、息子がまとまった時間寝てくれず、わたしは常に睡眠不足でした。そんなとき夫は、次の日に仕事がない金曜と土曜の夜だけは、リビングで息子と2人で一晩過ごしてくれました。その間、わたしはベッドで朝まで寝ることができたのです。
期間としてはほんの1、2ヶ月間のことですが、この時の夫の思いやりに、いまだにわたしは感謝しています。おそらく一生忘れることはないでしょう。友人や、小さな子どもを持つ男性後輩にも、何度も話したことがあるエピソードです。
この時は、夫のことを本当に「子育ての同志」と感じていました。
ここまで書けばもうお分かりですよね。わたしはダントツで「サービス行為」がトップです。
ちなみに次点は「肯定的な言葉」「クオリティタイム」「身体的なスキンシップ」がほぼ同立で、「プレゼント」は0ポイントでした。
今のわたしが夫に対する不満・イライラの大半が、家事育児をやってくれないということです。
そして、夫からの愛を感じた経験として未だに忘れられずに記憶しているのもやはり、自分が本当に辛かったときに夫が家事育児をやってくれたことなのです。
あと、モノでプレゼントをもらってもあまり嬉しくないというのもその通りですね〜。
必要なものしか欲しくないし、必要なものは自分で買いたいタイプです。
では、うちの夫がどの言語タイプかと言うと、実際にテストをやってもらったわけではありませんが、おそらく身体的タッチだと思います。
わたしは、恋愛中は別として、それほど身体的タッチを重要視してはいないので、自分からそばに行ったりはしないのですが、少なくとも夫がくっついてきたときには嫌がらずに応じるようにしたら、この頃、関係性が劇的に改善しました。
それどころか、わたしの愛の言語である「サービス行為」を、わたしに言われずともやってくれるようになったのです!
そして、そのような夫の変化とともに、わたしも、夫に対して夫の愛の言語を話すことに対してあまり抵抗を感じなくなってきました。
つまり、お互いがお互いの愛の言語を違和感なく話している(愛を伝え合っている)状態なんですよね。これって素晴らしい状態だと思いませんか?
パートナーのラブタンクを満たすことは意思的な「選択」である
我が家もそうだったんですが…。
夫の愛の言語が身体的タッチで、妻の愛の言語がそうではないケースの場合、最初は結構、いやかなりキツいです。
なぜなら、女性は一般的に、自分が好きでない人に対し身体を開くことができないからです。
だから、そもそもすでに夫に愛を感じていない場合、そんなひととキスやハグ、ましてやセックスなんて絶対にしたくないわけです。
男性の場合、気持ちがなくてもできるといいますよね。そこが女性とは異なるところです。だから、男女逆のパターンの場合はそれほど問題は深くないのかもしれません。
この本には、そのことについても書かれています。
しかし結局、苦手か苦手じゃないかは問題ではありません。肝心なのは愛です。愛とは、あなたが「相手のために」何かをしてあげることです。「自分のために」することではありません。私たちは、自然にしたいとは思わないこと、自分の性に合わないことを、毎日たくさんやっています。朝、布団から出ることも、自然にやりたいと思うことではありません。しかし気持ちに反してやっぱり布団から出るのです。なぜですか。それは、その日に「やる価値のある何かがある」ことを信じているからです。そしてその日の終わりを迎える時には、朝起きてよかった、と普通は思うものです。感情がついてくる前に行動を起こすのです。
つまり愛とは、選択行為だということです。わたしたちは、やる価値のある何かがあることを信じて(おそらく、幸せな結婚生活を維持するという目的のために)、パートナーのラブタンクを満たすという「選択」をするということです。
そういえば、愛は「愛”する”」という自動詞で語られますよね。
人は、全く同じことをやるとしても、自分が決定したことは肯定的に向き合うことができるという本能が備わっています。だから、自分には身体的コミニケーションをしたいという欲求はないとしても、相手のために自らが選択していると思うことで、違和感を感じずにすむのです。
夫と妻、お互いの愛の言語を理解し合うにはどうすればいい?
この本には、夫バージョンと妻バージョンそれぞれ、自分の愛の言語を知るための質問が付いています。これに回答する事で、自分や夫がどの愛の言語を使っているかを知ることができます。
この本は、元々はアメリカで書かれた本なので、本の中に出てくる夫婦のケースも多くがアメリカ人の夫婦であり、お互いが今の状態に危機感を抱いているというケースが多いです。よって、夫婦は揃ってこの愛の言語の教えを受け、二人は同時に、自分とパートナーの愛の一次言語が何であるかを知ります。
海外ドラマなどでも、夫婦がカウンセリングを受けるというシーンをよく見かけますよね。日本ではあまり馴染みのない光景です。
こういった文化があるアメリカなどと違い、日本では、夫婦で「ヨーイドン」で愛の言語を使い出すということはなかなか難しいかもしれません。
もしあなたが、普段の言動からあなたのパートナーの愛の一次言語がなんとなくわかるなら、まずはそれを、自分から実行してみるのも手だと思います。
そして、あなたのパートナーが理知的な人であれば、あなたの愛の一次言語を明確に伝える必要はないかもしれません。あなたがいつもパートナーに対して要求していることや、やってもらった時に発する感謝の言葉などから、あなたの愛の一次言語が何であるかをおそらく感覚的に分かっているからです。
自分のラブタンクが満たされ始めた人は、相手の愛の一次言語を話すことに違和感を感じないはずです。これも心理学的な定説ですが、人間には「返報性の原理」というものが備わっているからです。
自分が相手の愛の一次言語を使い続けているにも関わらず、全く相手の態度が変わらないという場合には、この本を読んでもらい、話し合いをするべきですね。もしかしたら、あなたが相手の愛の一次言語を勘違いしている可能性もあるからです。
少なくともそれまでにそれなりの期間、あなたはパートナーに対し相手の愛の一次言語を使っているのですから、パートナーはそのことについて思い当たるはずです。そして、あなたが愛を伝えようとしていたことに気づくでしょう。そのようなベースがあるので、前向きな話し合いができるはずです。
夫が嫌いで辛い人がやるべきこと まとめ
夫が嫌い、一緒にいるだけでイライラする、そんな状況が辛い…。そんな状況にあるかたは、まず以下について学び、実践してみることをおすすめします。
- 人間は皆、本能的に愛されたいという欲求がある(ラブタンク)
- 結婚後は、ラブタンクは主にパートナーに満たしてもらうべきものである
- 愛には5つの言語があり、人それぞれ一次言語が異なる
- 相手に愛を伝えるためには、相手の愛の一次言語を使う必要がある
- 愛することは自らの「選択」である
こちらの本では、それぞれの内容の詳細や、具体的な事例をさらに深く学ぶことができます。
Kindle Unlimitedでも読めます!
ちなみに、わたしがこの本の存在を知ったのは、最近お気に入りで聞いているVoicyのチャンネル「ワーママはるラジオ」です。
ワーママはるさんのメディアは本当に学びが多く、わたしの興味ドンピシャで色々と配信されているので毎日のように何かしら読んだり聞いてしています。おすすめです!
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