こちらの記事の続きです。
家事代行サービスを使うことで、水回りの掃除とその分担にまつわる夫婦喧嘩から解放された…と思ったのも束の間、作業日時の調整で夫と一悶着。家事代行サービスに来てもらうまでの妻の努力を台無しにする夫の言動に、ついに妻の怒りが爆発。夫も、妻の怒りがタダゴトではないことを悟り、家事の再分担に合意したのでした。
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家事分担アプリで現状を知る
まず最初にやることは、現状把握です。
なぜならば、家事分担の不公平が発生する原因のほとんどは、妻から見た「家事」と、夫から見た「家事」の認識が違うことだからです。
もちろん理論上は「夫がやっている家事を妻が把握していない」というケースもあり得ますが…。
そこで、「家事分担アプリ」の出番です。
(現在のところ、iOS 10.2以降に対応)
こちらのアプリ、「見えにくい細かい家事も共有できる」といううたい文句にある通り、一つの家事がかなり詳細にタスク分けされています。
たとえば洗濯でも
「汚れのひどいものはシミ抜きや手洗いをする」
「洗濯物を仕分け、ネットに入れ、洗濯物を回す」
「洗濯機のホコリ取り、フィルター掃除」
といった風に、細かくタスクに分けられているのです。
そして、それら一つ一つのタスクに対し、どちらがやっている(または2人でやっている)かをチェックします。
夫とわたし、二人で話し合いながらこのアプリに入力してみました。
我が家の家事分担状況を公開!
結果がこちら。
これは、さすがの夫も気まずかった模様。
あるべき家事分担比率を話し合おう!
現状を二人で共有したら、次に話し合うべきことは、夫婦として正しい状態をどこに設定するかです。つまり、この真っピンクな表をどの程度、水色もしくは黄色にするのかということ。
選択肢としては、このような感じですね。
- 半々(1:1)にする
- 家にいる時間の比率に合わせる
- 年収の比率に合わせる
そもそも、家事タスクの難易度やそれにかかる時間、お互いの向き不向きなども関係して、完全な平等というのは難しいんですよね。とはいえ、何らかの数値的なベンチマークは必要。
わたしは、ある狙いから、夫に選んでもらいました。
夫に分担をきちんと守ってもらうためにやった方が良いこと
夫が家事を分担してくれないことに不満を持っているかたは、選択肢を提示したうえで、どれを採用するかは夫に決めてもらうことをオススメします。
いくら、取り決めを交わしても、実際にそれが実行されなければ意味はありません。夫に取り決めを守らせるには、夫がそれを自分で決定したと思うことが重要なのです。
これは男性に限らずですが、人間には自己一貫性を保ちたいという本能があり、自分が決めたこと、言ったことに関しては矛盾する行動をとりにくいという特性があります。
つまり、夫自身に何を基準にするかを選択させることは、この取り決めは、妻からの強制ではなく夫自ら選択したのだと認識させ、実際にその通りの行動をさせる効力があるのです。
我が家のあるべき家事分担比率は驚きの結果に!
うちの夫は【②家にいる時間の比率】を選択しました。
そっちの方が自分に有利に働くとおもったのか、年収比はエゲツないと思ったのかは不明です。
下記のルールで、1週間あたり、お互いが家にいる時間を試算しました。
平日:平均的な帰宅時間から0時まで
休日:7時〜23時
計算の結果、夫:わたし=45:55という比率になりました。
わたしはフルタイムとはいえ基本的に残業せず、夕飯は子どもと食べられる時間に帰る生活。対して夫は、毎日ほぼ22時以降という生活スタイルにもかかわらず、実際に試算してみるとこんな感じになるんです。
正直わたしも、もっと自分側に寄った値が出てくると思っていました。感覚では分からないものですね…。
一度、どの家庭でも「あるべき分担率」を試算してみるべきだと思います。
現状と目標のギャップが認識されれば目的達成
あの真っピンクの分担マップと、45:55という「あるべき分担率」を目の前にして、理屈っぽい夫としては「今の分担状況でも問題ない」とは言えないわけです。
とはいえ、わたしは、今すぐ分担比率を45:55にして欲しいとは言わず、
でも、だからこそ、見える家事くらいは、わたしに言われなくても自らやって欲しい
と要求しました。
現状と目標とする状態のギャップを見せつけたからこそ、わたしのこの「譲歩してる感」が効くのです。
そして、その瞬間から実際に、夫は変わりました。見えた変化は以下の通り。
- 【今まで】洗濯カゴに入っている未洗いの洗濯物は放置
→洗濯機で回されるようになった - 【今まで】洗濯機内の洗濯が終わっていても放置
→分別され、乾燥機にかけるor干されるようになった - 【今まで】洗濯物の片付けを依頼しても、わたしの物だけは、
「しまう場所がわからないから」とかいう理由で床に放置
→クロゼットや引き出しにしまってくれるようになった - 【今まで】畳む洗濯物の入ったカゴをリビングに持って来ても放置
→何も言わずとも畳んで引き出しに収納されるようになった - 【今まで】夕食後は一通り食器をキッチンに置いてテーブルを拭いたら、
役割終了と言わんばかりに、わたしがまだキッチンに立って洗い物をしている
のにソファでテレビを見はじめる
→片付けを最後まで一緒にやるようになった - 【今まで】夫がひとりタイミング遅く食べた後の食器はシンクに放置
→洗われるようになった
とりあえず、夫は日常的な「見える家事」は「洗濯と夕飯の後片付け」と考えたようです。
家事分担に対する夫との意識のズレをなくそう
夫の家事に対する妻の不満として、よくある
「妻が言わないとやらない」
というものがあります。
これに対して夫は、妻に言われた後に実際に自分は手を動かしているので「自分は家事をやっている」と認識しており、ここで夫婦間の意識のズレが生じます。
相手に言われなくても自発的にやるのが「分担」ですよね。
毎回、「妻から言われてやる」では、その瞬間を切り取って見てみれば分担している風ではありますが、妻の立場からしてみると分担してる感ゼロです。
現状の分担マップ
変化後の夫であらためてYietoでマッピングしてみたら、こんな感じになりました。
左上のあたり、黄色の領域が増えた感じがお分かりいただけると思います。
もちろん、比率としては45:55にはまだまだ程遠いです。でも、これだけのことが、わたしが言わずとも行われることになった、というのは、実感的にはものすごい変化です。
家庭内の家事分担について まとめ
夫との家事分担でモヤモヤイライラしている人は多いですよね。
でも、だからと言って夫に、
と感情で伝えても、あまり響かないことがほとんどでしょう。
今回わたしがヒステリックに怒ったのが夫に効いたのはかなりレアケースです。
大抵の男性は、女性がヒステリックに怒り出した途端、脳をシャットアウトするそうです…。
わたしたちは、単に夫に怒りをぶつけたいわけではありません。きちんと効果の出る方法で、夫に家事を分担してもらいましょう。
- 男性には「現状」と「あるべき姿」のデータを見せて論理的にギャップを認識してもらおう!
- 夫に選択権を持たせることで、自分で選択した結果であると思い込ませよう!
家事分担に悩んでいる方、ぜひこの方法を試してみてくださいね。
この事件から学んだわたしの家事分担のコツについてはこちら↓
本当は…いきなり現状の家事を書き出して分担決めをしちゃダメなのです^^;
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