ふるさと納税、だいぶ認知度が高まっていますが、やっていますか?
「税金」「納税」ってややこしいですよね。
特にワーママは、夫側の条件や、住宅ローンのあるなし、医療費控除のあるなしなどで、条件が複雑化しがちです。
しかし、働いて収入を得ているワーママこそ、最大限ふるさと納税の恩恵にあずかれる立場なのです!
ふるさと納税の通算期間は1月〜12月の1年間。12月になるとみんな慌ててふるさと納税を始め、人気のある返礼品は品切れになったり、やたらたくさん肉やら魚やらが届いて、冷凍庫がパンパンになったりします。そこで、ちゃんと計画的に始めてみるのがオススメです。
きちんと理解すれば、ふるさと納税はほぼ全員が必ずお得になる素晴らしい仕組みです。
しかも、今はさらにお得にできるタイミングなので、このチャンスを逃さないようにしましょう!
Contents
ふるさと納税をざっくり理解しよう!
まず、ふるさと納税の仕組みをちょっとした例え話で説明しましょう。
あなたの町にはA店とB店という2つのお店があります。
- A店・・・町を警備したり、道路を作ったり、困っている人を金銭的に助けたりといったサービスを提供
- B店・・・学校を運営したり電灯の整備をしたりといったサービスを提供
A店とB店は、あなた自身が直接的にサービスを受けている、受けていないにかかわらず、自分たちの提供するサービス料として料金を回収に来ます。
ところであなたは会社に勤務しているのですが、あなたの給与支払い元である会社は、A店とB店と結託していて、あなたにお給料を払う前に、あなたの給料から勝手にA店とB店にお金を渡しています。つまりあなたの手元には、A店とB店に支払った後の金額だけが残ります。
しかし、実は隣町にはC店という他のお店があり、あなたは希望すればC店にお金を払うことができます。
あなたは、C店からのサービスを受けることはないので、C店への支払いはまさに「寄附」です。
ここでポイント。
A店B店C店は連盟を組んでおり、C店に支払った分のお金は、A店とB店からきっちり返してもらえるのです。
しかもC店は、本来あなたからお金を貰えることはなかったわけなので、寄附をしてくれたあなたに感謝しています。その感謝の印に、C店のイチオシ品である品物をプレゼントしてくれます。
何が欲しいかをリクエストすることも可能です。
これがふるさと納税の仕組みです。
A店=国、B店=あなたの居住する自治体、C店=ふるさと納税の寄附先の自治体
です。
ふるさと納税とは
ここで改めて「ふるさと納税」とは、「自分の好きな自治体への寄附」です。
寄附を行うと、寄附した金額の一部が、本来払うべき税金額から差し引かれて返ってきます。ふるさと納税の場合、一部というより、上限額以内であればほぼ全額(2,000円だけ差し引かれた額)が返ってきます。
会社などから給与をもらっているワーママは、所得税と住民税の支払いを回避することはできません。
会社から給与を受け取る前に、毎月の給与支払い時に天引きされているからです。
逆にいうと、勤務先の会社が、納税処理をやってくれているということであり、何もしなければそれで納税完了です。
「ふるさと納税」とは、税金などが天引きされた後の「手取り給与」で受け取ったお金の中からわざわざ寄附をするという行為です。
つまり寄附をした時点では、あなたのお財布の中身は寄附した金額分だけ減っているということになります。
でも、寄附をした金額をきちんと申告することで、支払い済みの税金から寄附した金額はほぼ返ってくるのです。
なので、もっと直感的に説明すると、税金(所得税+住民税)を納める先を、自分の好きな自治体に変更できる制度、という感じになります。
どうしてふるさと納税はお得なのか?
では、どうして「ふるさと納税」はお得なのでしょうか。
「ふるさと納税」として寄附した金額は、2,000円を差し引いてほぼ返ってきますが、それだけではお得とは言えませんよね。プラスマイナスゼロ、いえ、むしろ2,000円ぶんはマイナスです。
お得になるポイントは、「返礼品」です。
あなたが寄附先として選んだ自治体は、本来であればその自治体に納税義務がない(=住民ではない)あなたからの税収入が増えることになります。これは自治体にとって財源が増えるということになり、非常に喜ばしいことです。よってそのお礼に、寄附をしてくれたあなたに返礼品をくれる、というわけです。この返礼品に2,000円以上の価値があれば、その分だけお得になったということになります。
返礼品の金額 ー 2,000円 = お得になった金額 ※上限金額内の場合
その商品、買ったほうが安くない?
ありがちな勘違いで、このようなものがあります。
「この自治体に20,000円寄附することで貰えるこの返礼品が気になるんだけど、楽天で7,000円で買える。ふるさと納税は全然お得じゃない!」
これを解説するために、少しお財布の視野を広げてみましょう。
あなたが支払う20,000円は、どのみち徴収されるものです。会社に納税処理を任せている場合、給料から20,000円ぶんが差し引かれており、その分手取りが少なくなっています。
そして、返礼品でもあるこの品物を、あなたがどうしても欲しいのであれば、7,000円をだして楽天で買うでしょう。
つまり、あなたのお財布から7,000円が消え、その代わりにその品物を手に入れているということになります。
しかしふるさと納税をした場合。
20,000円をふるさと納税として寄附したら、2,000円を差し引いた18,000円ぶんは、あなたの手元に返ってきます。
そして、さらに、寄附した自治体から返礼品が送られてきます。
つまり、普通に購入すると7,000円の商品を、20,000-18,000=2,000円で手に入れたことになり、5,000円ぶんのお得になっているのです。
ふるさと納税を家計のプラスにするには
つまり、ふるさと納税を家計のプラスにしたいならば、返礼品は「あなたが自分のお財布から本当に買うつもりのもの」にすべきです。
さらに得する方法①ークレジットカードを使う
上に書いたとおり、ただふるさと納税をするだけでも、返礼品がもらえる分お得なのですが、さらにお得にできるやり方があります。
クレジットカードで寄附するのです。
こうすることで、クレジットカードのポイントが付きます。
年収によっては、納税額は結構な金額になります。10万円を超えてくることもあるでしょう。
10万円を超える買い物を現金でするでしょうか?
さらに得する方法②ー楽天ふるさと納税を利用する
楽天市場には「楽天ふるさと納税」というものがあります。
こちらは、楽天市場で買い物をするような感覚で、返礼品を選び、ふるさと納税ができるというものです。
そして、楽天ふるさと納税のスゴイところは、楽天お買いものマラソンなどのポイント倍倍のキャンペーンにも「お買いもの」として納税した額が適用されるのです。
例えば、10,000円の寄付をした場合、10,000円分のお買いものと見なされ、1倍ポイントなら100円分の楽天スーパーポイントが付くのですが、買い回り条件などを満たしてこれを10倍にしたならば、1,000円分の楽天スーパーポイントが付くことになります。
というわけで、楽天セールや買い回りのタイミングを狙って、楽天ふるさと納税を利用してみるのもオススメです。
ところで、ふるさと納税は誰得なのか?
わたしは、なぜこんなありがたい仕組みができたのか・これって誰得なの?と、不思議に思っていました。
美味しいだけの話なんてあるはずがない!自分の知らないところで搾取されているのでは?と不安になってしまうんですよね。(←疑い深い)
その仕組みの肝が、2,000円の「自己負担金」にあります。
あなたがA店 B店以外のC店に納税するには、2,000円をさらに「連盟」に払う必要があります。これは、A店B店に納税する場合には払う必要のなかったお金です。つまり全体としての納税額が増えるということです。
だから、視野を広げて見れば連盟が儲かる仕組みになっているんですよね。
誰がふるさと納税できるの?
ふるさと納税は、世帯単位ではなく、個人単位で申し込みを行う制度です。
要するに、ワーママは、夫と一緒にやるものではなく、ワーママ個人の名義でやることになります。そして、ふるさと納税は働いている/いないや年収に関わらず誰でもできます。なんせ、「寄附」ですから。
ただし、誰でもお得になるわけではありません。
支払うべき所得税と住民税からふるさと納税分が返ってくる(差し引かれる)仕組みのため、そもそも支払う税金が無い・少ない人はお得にはならないのです。
ふるさと納税はいくらまでできるの?
ふるさと納税自体は単なる「寄附」なので、限度額はありません。いくらでもできます。
ただし、寄附した額がすべて返ってくるわけではなく、限度額が定められています。(所得額等の条件による)
これが、「誰でもお得になるわけではない」という理由です。
住宅ローン控除と併用できるの?
できる。
ただし、控除を利用した分、ふるさと納税でお得になる寄付可能上限額が小さくなります。
医療費控除と併用できるの?
できる。
ただし、控除を利用した分、ふるさと納税でお得になる寄附可能上限額が少なくなります。
また、医療費控除を行うには確定申告が必要なので、ふるさと納税の「ワンストップ特例制度(確定申告をしなくて良い制度)」の恩恵にあずかれません。
医療費控除や住宅ローン控除とふるさと納税額の影響
まず大前提として、ふるさと納税は『本来払うべき納税額から、ふるさと納税で寄附した相当額が返ってくる』という仕組みなので、医療費控除や住宅ローン控除を利用した結果「本来払うべき納税額」が少ない場合、お得になる上限額がそこにセットされることになります。
住宅ローン控除は「税額控除」なので、住宅ローン控除の額はそのまま「ふるさと納税でお得になる上限額」から減ることになります。
一方、医療費控除は「所得控除」なので、概ね下記の式で「お得になる上限額」が減ることになります。
(医療費 – 保険で返って来た額 – 10万円)× 所得税率
所得控除と税額控除の違い
所得控除とは、税額を計算する前の「所得」から差し引かれる額のことです。(≠お得になる額)
Ex)生命保険料控除、配偶者控除、医療費控除などがこれにあたります
こういったものに支払った額は、その分、所得が「なかったもの」として税額の計算をしてくれるのです。
一方、税額控除とは、「税額」が計算された後に差し引かれる額のことです。(=お得になる額)
Ex)住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)などがこれにあたります
医療費控除は年収が高い方で申告するのが良い
ちなみに医療費控除に関しては、生計を共にする世帯で合算して還付を受けることができるため、所得税率が高いほう(=年収が高いほう)で申告するのがオススメです。
我が家の場合、夫のほうが年収が高いため、医療費控除は夫側で申告します。よって、ふるさと納税のお得になる寄附可能上限額に関しては、夫の上限額から医療費控除による影響額を差し引いて計算する必要があります。
私の方は医療費控除の影響はないため、当初の計算通りの額になります。
認可保育園の保育料に影響はあるの?
認可保育園の月額保育料は、住民税の額から計算されることが多いですよね。
そこで、ふるさと納税で住民税額が減った場合、そこから計算される保育料も減るの?と期待してしまいますが、そこは残念ながら減りません。
保育園の保育料は、税額控除前の住民税(の所得割)で算定されることがほとんどです。
ふるさと納税で所得を減らすと夫の扶養に入れるの?
入れない。
扶養判定は「所得」ベースで行われるが、ふるさと納税をして下がるのは「所得」ではなく「課税所得(税金計算に用いる所得額)」だからです。
所得から直接控除できるのは「必要経費」のみですが、ふるさと納税はそれとはみなされません。
ふるさと納税はどうやってやるの?
ふるさと納税をやると決めたら、どのようにしてやったら良いのか知りたいですよね。
今では、多くのふるさと納税ポータルサイトがあるので、まずはそこに登録してみましょう。
ふるさと納税ポータルサイトによって、扱う自治体や返礼品が違うこともあるので、自分が欲しい返礼品の扱いのあるポータルサイトを選びましょう。わたしもいくつか登録していますが、「さとふる」はオススメです。
なぜオススメかというと、わたしのスキンケアの必需品である、アスタリフトを返礼品としてラインナップしているのはこの「さとふる」だけなのです。
先述したように、返礼品は「自分がお金を出しても欲しいもの」を狙うのが基本です。アスタリフトは、普通に購入すると結構なお値段なので、ふるさと納税でもらうのがおすすめ!
ポータルサイトへ登録したら、お目当の返礼品を検索して寄附を行います。楽天やAmazonなどで欲しいものを検索して買い物をするのと同じイメージです。
ふるさと納税ポータルサイトは、履歴も辿れるようになっているので、管理が面倒な人はポータルサイトは一つにしたほうが便利です。
共働きワーママが得するふるさと納税まとめ
- 返礼品は「自分でお金を出して買う必要のあるもの」にしよう
- クレカや楽天ふるさと納税を利用して、さらにお得に
- 住宅ローン控除、医療費控除とも併用可能(お得になる上限額を把握すべし)
- 欲しい返礼品の扱いがあるふるさと納税ポータルサイトを利用しよう
オススメふるさと納税ポータルサイト→「さとふる」
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