突然ですが、わたくし、
特に多量の食物繊維を含むことで、「お通じ」という、目に見える改善が出てくる「玄米」に注目して色々と本を読み漁りました。
そうしたら、そこで知った衝撃の事実があります…。
それは・・・
玄米を食べると、体に良いどころか、毒になる!ということ。
玄米って、こんなイメージありませんか?
- 白米よりおいしくない
- けど、その代わり栄養価が高い
わたしは玄米の味自体も好きでなんですけど、クセがある味なので苦手という方も多いですよね。特に親世代は白米至上主義です。でも、味がイマイチでも、代わりに栄養価が高いから、だから食事の選択肢に入ってくるんじゃないですか!
それが…毒ですと!?
わたしのように「おいおい、そりゃないよ!」と思った方、この記事を読むことでこんなことが理解できます。
- 「なんとなく良さそうだから」と誤った食べ方で玄米を食べていると、深刻な健康被害を引き起こしてしまうこと
- 正しい玄米の食べ方と、それによる健康と美容効果
Contents
玄米が「毒」となる仕組み
玄米は「種」です。
あまり想像つかないかもしれませんが、玄米からは芽が生えてくるのです。
種には、自身が生き抜いて後世に種を残すための仕組みとして、その表皮に「毒」を持っています。毒というのは、酵素阻害剤(アブシシン酸:ABA)のことですが、種は、表皮に酵素阻害剤をまとい自身の酸化(腐敗)を防ぐことで、ちょうどよい環境で発芽する機会をうかがっているのです。
酵素阻害剤は、その名の通り、酵素の働きを阻害するものです。
種をそのまま食べてしまうと、種の表皮の酵素阻害剤も一緒に取り入れることになります。
で、酵素阻害剤を体に入れると何が悪いのかというと。
生物は酵素を活用することで消化や代謝などの生命活動を行なっているので、酵素の働きを阻害されると、健康を害してしまうのですね。
では、そんな毒を持つという玄米はつまり、「食べてはいけないもの」なのでしょうか?
体に良いというのは嘘なのでしょうか?
玄米食のメリット
玄米がGABAやビタミンB1、ミネラル、食物繊維などの素晴らしい栄養素をふんだんに含んでいることは間違いありません。
ざっとあげるだけでも、こんな効果があります。
その他、予防や改善が期待できる病気としてはこのようなものがあるそうです。
- 生活習慣病全般
- 膵炎、膵臓がん
- 糖尿病
- 胃炎・胃潰瘍・食道炎
- 心臓病・呼吸器疾患
- アルツハイマー病・うつ病・リーキガット症候群
- 緑内障・白内障
以前の記事にも書いたとおり、わたしは少し前に一向に治らない胃痛に悩んでいたのですが、玄米を食べるようになってからいつの間にかすっかり治ってしまいました。
玄米の毒を無効化するには?
これだけの栄養価をもつ玄米、毒を持っているからといって遠ざけてしまうのは非常にもったいないですよね。
実は、玄米の毒を消すのは難しくありません。「発芽」させるだけで良いのです。
これも、生物のうまくできているところなのですが、芽を出し始めた種はもはや酵素阻害剤で守る必要がなくなるため、その機能が無くなります。この状態で食べることで、毒の影響はなくなり、高栄養価の良いところどりができるというわけです。
ちなみに、種の表皮に毒があるというのは、玄米に限らず、小豆やフルーツなどの他の食物の種でも同じなので、フルーツを丸ごと食べる習慣がある人などは、がんになりやすいのだとか。生のアーモンドを好んで食べていたというスティーブ・ジョブズは若くしてすい臓がんで亡くなっていますね。
生の食物やフルーツを種ごと食べる野生の動物が病気にならないのは、食べてから排泄するまでの時間が極めて早く、酵素阻害剤が作用する前に体外に出て行ってしまうからです。人間の場合、消化に時間がかかるので、種の酵素阻害剤が長時間体内に残ってしまい、悪影響が長く続くことになるため、良くないのです。
どのくらい発芽させれば良いの?
「玄米は発芽させないと毒になる」
ということは分かりましたが、どの程度発芽させた状態で炊けば良いのでしょうか。
0.5~1ミリほど発芽した状態が良いそうです。このくらいまで発芽させると、アブシシン酸(ABA)の毒性は消えてしまいます。
ところで、なかなか調節が難しそうですが、発芽しすぎると何か不都合があるのでしょうか?
発芽しすぎてしまうと、種に含まれていた成分が芽に行ってしまい、栄養成分が極めて少なくなってしまうそうです。
発芽により毒が無くなっているので、体に悪いことはありませんが、せっかく玄米の栄養を食べるのだから、ちょうど良いタイミングの玄米を炊いて食べたいものです。
玄米を発芽させる具体的な方法
玄米を長時間水に浸します。これだけです。
どのくらいの時間浸すかというと、温度等によるのですが、わたしが読んだ本では17時間とありました。わたしがこの1ヶ月で何回か炊いた経験だと、上記の写真くらいに発芽するまでに2日くらいはかかりました。夏場だともう少し短時間で発芽するようです。
見た目で発芽はわかるので、胚芽の部分の凹みがなくなり、芽が出てきたのを確認するとよいと思います。
そして、溶け出した毒を捨て去るためにも、必ず炊く前にザルに上げてしっかり水を切ってから、炊飯器の玄米モードで炊きます。
2日間など、長時間置く場合は、朝晩で水を取り替えると良いと思います。
わたしはさらに栄養価の高い「寝かせ玄米」を作るため、玄米3合に対し、小豆30g(玄米同様、水に浸す)と天然塩5gを混ぜて炊いています。
自分で発芽させた玄米と、市販の「発芽玄米」との違いは?
玄米を発芽させるのに最低17時間は浸水が必要ですが、これって若干、面倒ですよね。
そういえば、「発芽玄米」という商品も売っていますが、こちらでも代用できるのでしょうか?
市販の発芽玄米は、発芽させた状態のものをフリーズドライしたものです。
一応、発芽した状態と銘打ってはいますが、人工的に発芽を一時停止していることで、いざ炊こうとしたときには、解除したはずの酵素阻害剤を再度出してしまいます。しかもその量は倍増してしまい、非常に危険です。
そもそも、ただの玄米より、発芽玄米のほうが割高でもありますし、玄米を自分で発芽させてから炊くほうが安心ですね。
ちなみに玄米は、無農薬で育てられている、きちんとしたお店で扱っているものが良いです。どんな玄米を使うかを悩んだら、生きている玄米がおすすめ。玄米を炊くための材料が一通りセットになっていて便利です。
玄米の正しい食べ方 まとめ
玄米は食べ方次第でスーパーフードにも毒にもなります。正しい食べ方で健康と美容を手に入れましょう。
- 発芽していない玄米は毒、必ず発芽したものを炊く
- 発芽させてすぐに炊くと栄養価が高い
- 市販の発芽玄米ではなく、玄米から発芽させる
わたしが参考にした本はこちらです。
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